2020.02.18
ご自宅の給湯器を選ぶことは、社会のエネルギーシステムを選ぶこと
と言ったら大袈裟に聞こえるかもしれませんが、例えば、オール電化の給湯器:エコキュートは、日本の高度成長期をエネルギー分野で支えた原子力発電の深夜に余る電気を「無駄遣い」しないために、深夜電力でお湯を沸かす給湯器としてシェアを広げてきました。一部「電気の棄て場」などという間違った認識をお持ちの方がいらっしゃるようですが、消費(負荷)があって初めて電力は成り立ち、ループしますので棄て場は存在しません。
つまり、電気を生み出すものと消費するものは一つのシステムです。
ですので、ある意味エコキュートは、原子力発電のシステムとも言えます。
では、エコワンソーラーは社会のエネルギーシステム上どういった意味を成すものでしょうか。
電気を生み出すもの、それはご家庭にある、或いは新たに設置する太陽光パネルです。電力会社の電気はあくまでバックアップです。
そして消費するもの、それがエコワンソーラーとそこから電力が供給されるお風呂・トイレ・冷蔵庫・給湯器になります。つまり、それらすべてがエコワンソーラーのシステムとも言えます。そのシステムがオフグリッドしています。
折に触れてお伝えしていますが、全国5042万世帯のうちたった10万世帯、大体500世帯に1世帯エコワンソーラーを導入するだけで、結果的に原子力発電所一基分の電力を消費者みずからが作り出し使うことになります。
つまり、エコワンソーラーを選択するということは、消費者みずから社会のエネルギーシステムを変える選択をしたということになります。また、エコワンソーラーは消費者によってエネルギーシステムを変えられる給湯システムであるということです。エコワンソーラーはただ単に大幅に給湯光熱費を削減できるシステム、かつ停電対策もできるシステムというだけでなく、大きな社会的意義を持つシステムでもあります。
ではここで、リンナイ株式会社とエコワンソーラーを共同開発をされている慧通信技術工業株式会社 代表取締役 粟田隆央氏の記事をシェアさせていただきます。
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投入するエネルギー量と言っても分かりにくいようですので
100Lのお湯を作るとします。
1)
5℃の水を55℃に沸かすために使う、火でも電気でもいいですが使うエネルギー量と
2)
15℃の水を55℃に沸かすためのエネルギー量にはどの程度差があるのでしょうか?
【回答】
水の比熱は約4.2J/g・Kです。
説明すると、4.2Jで1gの水の水温を1K(温度差は1℃と同じ)上昇させることができるということを前提に。
1)
水温5℃で55℃にお湯を100L沸かす場合
55℃-5℃=50℃
50℃×4.2×100L×1000g=21,000,000J
2)
水温15℃で55℃にお湯を100L沸かす場合
55℃-15℃=40℃
40℃×4.2×100L×1000g=16,800,000J
(2)-(1)=4,200,000J
の差があります。
これを電気の単位にすると、
1J=1W
1Wh = 3600 W・s = 3600 J
ですので
同じ100Lのお湯を沸かすだけですが
必要な電力量は
4,200,000J/3600J=1166wh
つまり
1.166kwh
の差ということになります。
これは同じ熱源でお湯を沸かしたと仮定した場合ですが、
何が言いたいのか、といいますと
お湯は水温が高い時間帯に沸かす方が投入エネルギー量が少ない
と言うことです。
オール電化、
エコキュートがお得、と言う神話が日本中で蔓延していますが
深夜の、気温も水温も一番低い時間帯に
ヒートポンプが最も効率の悪い90℃のお湯を沸かすなんて無駄の極地です。
いくら深夜電力が安いからと言っても、投入するエネルギー量は日中の2.5倍から3倍必要な訳で
電気代にすると深夜電力の3倍の電気料金を昼間に払うほうがよほど効率が良い
ということです。
電力会社は
ある意味、めっちゃ詐欺だと思います。
エコキュートはお得でもなんでもなく
電気の無駄遣い、そのものな装置です。
ご存知でした?
(原文ママ)
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エコワンソーラーのお問合せは
0533567200
info@re-energy.co.jp